大学入試の話をしようか

この土日、国公立大学の入試だったようで。

 

〇年前に私も受けてるわけだ。うちは貧乏で自宅通勤限定だったから行ける大学は限られていて、実際1校しか受けていない。地元校だからJ校とでもしておこう。

 

J校が総合大学で学部が選べたというだけでも感謝しなければならない。

自分の行きたい学部は選べたわけだからね。

J校とはるかに当時偏差値の低かった防〇大受験して、どっちも受かったから防〇大だよー(その子は高校の時から奨学金をもらって授業料免除だった)と言ってる子もいた。

 

今はそこそこの授業料らしい国公立大学だが、昔は半期の授業料が5ケタだった。でもその5ケタがひねり出せないお宅もたくさんあったわけだよ。バイトして稼いでる子も学内に一定数はいた。

 

高校も当然公立だったのだが、貧富の差はそこそこあって、国公立専願と私立併願とがくっきり分かれている有様だった。

ただ、先生は専願者にすごく力を入れていたため、マークシートで大コケした時の救済法はすごいものがあった。今でも「ボクほんとはこんな大学来る予定じゃなったんですけどコケちゃったんですよ」と言ってる子がいて、そういう話をきくと先生頑張ったな、と陰ながら思っていたりする。

 

当時の両親と私の最適な落としどころがJ大学だったし、昔はそういう子がたくさんいた。家から一番近い学校にしか行ってない、という地方公務員の同級生もいる(就職先も自宅から近い)。逆にJ校行かないならT大かK大じゃないとね、みたいな空気があったともいえる。

まぁ特筆するような大学でもないので、県外からきた学生は偏差値で来てるんだなとしか思ってなかったし、こんなド田舎で大学デビューなんかするなよ恥ずかしい、などと冷めた目で見ていた。

良かったのは、若くてエネルギッシュ、かつ優秀な先生がJ大学を踏み台にしていったことだ。彼らの授業はとても面白く、ゼミも魅力的だった。時々「なんでこんなこともわかんないの?今まで何勉強してきたの全くー」と言い放つ先生もいたが、J大学は地方大学だから、学力の差が大きかったのも事実だと思う。

 

自分の子はもうちょっと冒険させたないなぁという大人が私の周りには多い(私も実はその1人)。

私立大学に通った同級生で「こんなにおカネ出してもらってたなんて信じられない。私今の収入では自分の子にはあんな金額は出せない」と言ってる子もいる。確かに私は私学の学費を知らない。でも、国公立の学費が5ケタの時代に「あんな金額」と言っているならば、今は相当なもんだろう。家の1件くらい建つのかもしれない。

 

いずれにせよ、大学はいつでも行けるし、何度でも行ける。今回が一番最短で願いを叶えられるチャンスではあるけども、別に無理に勝負をかけなくても良いと思うのよ。ただ、通うと決めたからにはぐにゃぐにゃすんなよ、という話。